送付元不明の茶封筒を開けると、家庭裁判所から調停期日通知がしたためられていた。
とにかく不安だ。家庭裁判所になんか行ったことがない。
弁護士から家庭裁判所の進行を聞いていたから、なおのこと不安。
ただし、裁判所は公平に裁くところである。そう思っている自分自身がいる。
夫不在の間に、子供、家具家財、預貯金を一方的に連れ去られ持ち去られて、
実の親子が突然会えなくなるなんて、この平和な日本であるわけがない。
別居中でも親が子供を養育できるようになるはずだし、そうのように調整されるはずだ。
と、わずかな期待をどうしても持ってしまっていた。
しかし、そのわずかな期待は最初の離婚調停から打ち砕かれてしまう。
家庭裁判所調停委員会は概ね次のように進められていく。
NO.1
まずは婚姻費用を決めましょう。奥さんは毎月〇万円が欲しいそうです。これを受けないのであれば、算定表に基づき審判をしてほしいとのことです。どうしますか。
NO.2
離婚を求められています。離婚に応じますか。応じないのであれば、調停で話し合いを行いますが、合意にならなければ調停不調。その後、どちらかが離婚訴訟提起などの流れになるのでしょうが、それは当事者の問題だから、特に調停委員会は関知せず。
NO.3
離婚に当たり親権を求めています。これに応じますか。
NO.4
離婚と親権について奥さんの求めに応じるのであれば、養育費をいくらにするのかを決めます。奥さんは〇万円を求めています。これを受けないのであれば、算定表に基づき審判をしてほしいとのことです。これにも応じますか。
NO.5
財産分与は取り合えず、〇〇〇万円を求めています。これに応じますか。
NO.6
慰謝料は〇〇〇万円を求めています。これに応じますか。
NO.7
奥さんは子供とお父さんが会うことに反対はしないそうです。なので、
2か月1回3時間を認めても良いそうです。
これに応じますか。
全部応じるわけないだろ。
求めてきているすべてに唖然とする。特にNO.6。
親子が2か月1回3時間。1年間18時間。そんなの応じられるか。
しかし、調停委員会は奥さんの求めの内容に沿って進行していく。
当然、納得できないので、反論を試みるが、もはや負け犬の遠吠えのようだった。
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